船井電機が突如破産したことが大きな話題になっています。
「FUNAI」の液晶テレビで有名な企業だっただけに、驚きと共にニュースで報じられているようです。
また、従業員2000人を解雇したことも大きな注目を集めています。
そこで、気になるのは船井電機が破産してしまった理由と、解雇された従業員は今後どうなるのかという点ですよね!
この記事では、船井電機の破産理由と従業員の今後について深掘りして紹介しています!
ぜひ、最後までご覧ください!
船井電機が破産した理由3選!
船井電機が破産した理由には、以下の3つが主な原因と考えられます。
- 液晶テレビ事業の衰退
- 脱毛サロン買収の大失敗
- 創業者の後を継いだ経営陣が不安定
日本だけでなく、北米を中心に世界的にも人気だった”FUNAI”の液晶テレビだったのに・・・。
船井電機が倒産寸前であることは、まことしやかに囁かれていたようですが・・・。
それでは、船井電機が倒産してしまった理由を詳しく紹介していきます!
理由①:主力事業の液晶テレビ事業が衰退!
ひとつ目の理由は、主力事業の液晶テレビ事業が停滞してしまった点です。
船井電機といえば、”FUNAI”の液晶テレビですよね!
そんな船井電機の液晶テレビ事業が衰退してしまった理由については、以下の点が挙げられます。
- 低価格戦略で成功していたが、中国など海外からさらに低価格テレビが流通してきて、価格競争で優位に立てなかった
- 「すぐ壊れる」「音質が悪い」など、品質に関してもネガティブな口コミが広まってしまった
- 価格競争に負け、高品質4Kテレビの自社ブランドの立ち上げで再起をはかるも大失敗に終わった
2000年台は、低価格を売りに日本だけでなく世界的に販売をしていたFUNAIの液晶テレビでした。
しかし海外の”ハイセンス”や”LG”などのメーカーの台頭により、価格競争に負けて品質を向上することもできなかったことが一番の要因と考えられます。
世界的な価格競争戦略に負けてしまったということね・・・。
理由②:業績回復を試みた脱毛サロン”ミュゼプラチナム”の買収が大失敗!
主力事業だった液晶テレビ事業で苦戦を強いられる中、業績回復を試みて脱毛サロンの”ミュゼプラチナム”の買収を行いましたが、こちらも大失敗に終わってしまいます。
全国で役170店舗を運営している脱毛サロン。美容機器や基礎化粧水の販売も手掛けていて、買収額は数十億円と言われている。
新たな事業として、美容機器の製造販売をミュゼプラチナムを通して行うといった戦略だったようです。
脱毛サロン「ミュゼ」の顧客データを参考に、ニーズのあった美容機器の製造を目指したのね!
しかし、ミュゼプラチナムはネット広告をお願いしていた「サイバー・バズ」という会社に対して、約22億円の広告費未払いが発覚してしまいます。
この件は、ミュゼプラチナムを買収していた船井電機にも債務が及ぶこととなりました。
広告費を払う余裕もなかったということでしょうか?
脱毛業界自体も、業界全体で経営難に直面している現状です。
船井電機の脱毛業界参入は、大失敗に終わったと言って良いでしょう。
理由③:創業者が退任した後の経営に疑問の声が多数!
船井電機破産の大きな理由として、創業者である船井哲良(ふない てつろう)さんの亡き後の経営に問題があるようです。
2017年に90歳で亡くなるまで、”相談役”として生涯現役を貫いた船井哲良さん。
しかし、船井哲良さんが会長職から退いた2016年以降から、経営陣は失敗を繰り返している印象です。
失敗した高品質4Kテレビの開発や、ミュゼ買収も船井哲良さんが退いた後の出来事です。
また、社内の口コミからは船井哲良さんから後を継いだ経営陣には、会社を建て直す気持ちはなく、資産目当てでの動きが目立つといった声も多く上がっているようです。
テレビ事業から脱毛事業なんて、違和感も感じますよね。
2014年から2017年の短期間で4度の社長交代も行われ、経営に一貫性がなかったことも指摘されています。
船井哲良さん退任の後の経営陣に大きな疑問が上がり、経営が不安定になったことは間違い無いでしょう。
船井電機破産で従業員2000人が解雇!今後はどうなる?
船井電機が破産したことで、従業員役2000人が解雇になったニュースは世間に大きな衝撃を与えました。
解雇されてしまった従業員の方々は今後どうなるんだろう?
家族がいる方も多いだろうに・・・心配。
そこで、解雇されてしまった従業員の今後についても推測してみました。
給料未払いと突然の解雇で従業員の今後は厳しい現状!
船井電機は、最後の月の給料も未払いのまま従業員を解雇してしまったようです。
普通に生活に困りそうですよね・・・。
退職金に関しても不透明であることから、解雇された従業員の方にとってはとても厳しい現状と言えそうです。
突然のことで、心の準備もできていなかったことでしょう。
船井電機からの再就職支援は期待できない見方が多い!
船井電機自体が、経営破産して余裕がないことから、再就職支援なども期待できないという声も多く上がっているようです。
最後の月の給料も未払いで、再就職支援もなく突然の解雇・・・。
従業員にとっては相当厳しいものになりそうですね。
失業保険をもらいながら自力で再就職先を探すになりそう
今後解雇された従業員の方々は、失業保険をもらいながら自力で再就職先を探すことになりそうです。
心を強く持って、新たな仕事を探して欲しいですね!
今よりもっと素敵な仕事に巡り会えることを祈っています。
突然の解雇だったため、転職準備が十分に行えていなかった方がほとんどであると考えられます。
まとめ
この記事では、船井電機が破産した理由と、解雇された2000人の従業員の今後についてまとめました。
大きな原因は、創業者の船井哲良さんの経営手腕が後の経営陣に受け継がれなかったことにあると思いました。
グローバルな価格競争にむついていけず、新たな手を打つことができなかったことが大きな要因でしょう。
今後も、インターネットやAIの発達で時代が目まぐるしく変化していくことが予想されます。
会社だけでなく、個人としても時代に合わせて柔軟に行動することが、生き抜いていくために必要なのかもしれません。
大手企業に勤めていても、安泰ではない。スキルを磨いて自分でも生きていけるような準備が必要であると、この一件から学ぶことができるのではないでしょうか?
もしかしたら船井電機の倒産は、今後の日本企業にとって対岸の火事とは言えないニュースなのかもしれませんね。