2024年10月に行われた衆議院選挙の結果を踏まえて、自民党と公明党の与党が過半数を下回ったことで、”政権交代”が行われるのではないかと話題になっています。
しかし、どうなったら政権交代になるのか、イマイチ理解できてない人も多いのではないでしょうか?
この記事では、今さら聞けない政権交代の仕組みを、2024年最新の情勢を確認しながら、小学生でも分かるように解説しています。
しっかり現状を理解した上で、今後のニュースを見ることで、視野が広がっていくことでしょう。
2024年最新!どうなったら政権交代するの?
2024年衆議院選挙を受けて、どうやったら政権交代をするのかを小学生でも分かるように、わかりやすく説明していきます。
現在は自民党が政権を握っていて、いわゆる”与党”と言われていますね!
自民党を批判する立場として、立憲民主党などを筆頭に様々な党が”野党”と呼ばれています。
”与党”と”野党”が入れ替わることが政権交代で、お互い批判する立場で政治を進めていることから、生活にも大きな影響が起こる可能性があります。
では、実際にどうやったら政権交代が行われるのかを紹介していきましょう。
衆議院選で与党は過半数に18議席足りない!
与党が政権を守るをためには、衆議院選挙で議員の過半数を獲得する必要があるのですが、今回は過半数まで18議席足りない結果となりました。
政策や総理大臣の任命は、衆議委員の多数決で行われるので、過半数の議員がいればあらゆる政策を通過させることができます!
これまでは与党が過半数獲得していたのに、今回の選挙で国民は野党を支持する人が増えたということね!
このままでは、与党は多数決で勝てないため、政策を通過させることや、総理大臣任命などをコントロールできなくなってしまいます。
野党も単独で過半数の議席を獲得するには至らず!
しかし、2024年現在の野党は乱立した状態になっており、単独の党での過半数議席獲得には至っていない現状があります。
立憲民主党や国民民主党・日本維新の会など8つの党が野党としてそれぞれの政策を打ち立てており、勢力が分散されている状態です。
つまり、与党が過半数割れしていても、野党も政策がバラバラなので、多数決をした際に票が割れてしまうということ?
過半数は割れているものの、最大勢力は与党であることは変わっていません。
自民党と公明党の与党は215議席獲得しているの対し、野党第一党の立憲民主党は148議席と67の議席数の差があります。
この差を埋めなければ、多数決で優位に立つことはできません。
立憲民主党を中心とした”野党連合”が形成されれば政権交代の可能性は高まる!
政権交代を行うには、148議席獲得した立憲民主党が、与党を上回る議席数を獲得するために、乱立している野党を束ねて”野党連合”を形成する必要があります。
仮に野党の立憲民主党と国民民主党、日本維新の会が連携をすれば、議席数は214議席まで伸ばます。
与党が215議席、野党が214議席となり政権交代は現実的な数字となるでしょう。
今回の選挙で与党が過半数の議席を獲得できなかったために、このような可能性が出たというわけですね!
『政権交代』というインパクトのあるワードを、メディアもこぞって使っています。
しかし、実際は野党の連携にもいろんな問題があり、上手にことは進まないようです・・・。
政権交代の可能性はズバリ30%ほど?与野党の動きは?
今回の政権交代の可能性は、ズバリ30%ほどと推測されます!
政権交代があれだけ騒がれているのに、そんなに可能性が低いの!?
政権交代をするには、まだ少し足りない要素があるので、解説していきますね!
政権を維持したい与党と、政権交代を行い政治を優位に進めたい野党の動きを把握することで、政権交代の可能性に対する理解も深まることでしょう。
与党は維新と国民民主党との連携を図るも苦戦!
自民党は政権を確実に維持するために、与党で過半数の議席数を獲得する必要があります。
そこで、与党は政策に近い日本維新の会と国民民主党との連携を模索している可能性があります。
共に今回の衆議院選で18議席以上獲得しているため、どちらかの党と連携することができれば与党だけで過半数を上回ることができます。
国民民主党も日本維新の会も与党になれるチャンスということですね!
確かに与党になれば、ある程度政策に対して意見が通りやすくなる可能性があります!
しかし、国民民主党の党首である玉木雄一郎代表は、与党との連携に対して以下のように明言しています。
「私から連立に入りませんということは、そういうことは考えておりませんということは選挙中も申し上げましたけども。
これまでと同じなんですが、政策本位で良い政策があれば協力するし、駄目なものは駄目と言っていく以上です」
連立政権への参加を明確に否定しているとも取れる発言をしているため、国民民主党との連携は難しいようです。
日本維新の会は、共同代表である大阪府知事の吉村洋文知事が連立政権に入らない意向を示していることから、与党は連携に苦戦しているようです。
野党も政権交代をする準備不足で連携に苦戦!
野党も今回の衆議院選の結果は、予想を超える結果となったため、政権交代をする準備不足が指摘されています。
まさかここまで議席数を獲得できるとは思っていなかったってこと?
”政治とカネ”問題が、国民を予想以上に与党離れを起こしていたというのが理由に挙げられそうです。
政権交代を行うとなると、選挙前から野党の間で政策のすり合わせや、連携に対する話し合いが行われるのが定石です。
選挙をする際に、それぞれの公約を掲げたばかりなので、政権交代のために違う政策を掲げている党と連携することは、今後の党のイメージダウンになりかねません。
投票してくれた国民に対して、誠実でいなければ次の選挙で痛い目を見ることになりますもんね!
政権交代できそうだから、連携しよう!ということでは国民は納得してくれないため、野党同士が連携するのも、現実的に難しいと言えるでしょう。
政権交代の可能性は30%ほど!与野党ともに苦戦!
これらの状態を踏まえると、政権交代の可能性は30%ほどと低めの推測になります。
与党は過半数の議席獲得に向けて、野党との連携を図るも苦戦しています。
一方の野党も、連携するとなると、選挙の公約や政策を一部曲げる必要があることから、難しい立場であることが伺えます。
結局、連携などされななければ、与党が最大勢力ということは変わらないということですね。
しかし、過半数を獲得してないことから、政策によっては野党の意見が通る可能性もありますよね!
今回の衆議院選挙の結果を受けて、政権交代は行われないものの、これまでの国政とは少し違った形になりそうなのは確かです。
まとめ
この記事では、2024年衆議院選を受けて、政権交代をするにはどのような条件が必要なのかを、わかりやすく解説してきました。
与党が過半数の議席獲得に失敗をしたことから、政権交代の可能性が指摘されています。
しかし、野党も乱立している現状から、政権交代のハードルは高い印象です。
今回の選挙の結果は、国民の総意であり、”政治とカネ”問題を筆頭に、これまで与党だった自民党にとっては厳しい逆風が吹きつけているようです。
議席過半数獲得に失敗した自民党の政策も、今後強気で打ち立てることができなくなる可能性もあります。
政権交代は行われなかったですが、国政の流れが変化することは確実と言えそうですね!