全国でも話題となった兵庫県知事選挙。
斎藤元彦氏が再選したことでも話題になり、世間ではSNSやネットの力が大きかったことが連日注目を集めています。
その中で大きく貢献したXでの「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグを、斎藤元彦氏の広報担当が拡散したことを問題視している人もいるようです。
投票日直前は、常にトレンド入りしていた「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグに問題はあるのかについて、詳しく紹介していきます。
”#さいとう元知事がんばれ”は斎藤元彦の広報が発信したハッシュタグ!
「#さいとう元知事がんばれ」は斉藤元彦氏の広報である折田楓氏が考案し、拡散したことを自身のnoteなどで公表しています。
- 名前:折田楓(おりた かえで)
- 生年月日:1991年11月28日
- 出身地:兵庫県西宮市
- 職業:株式会社merchuの代表取締役(CEO)
- 活動:「行政の発信や広報からダサいをなくす」ことを目指し、数々のブランディングやコンサルティングを手掛けて、全国各地で講演会も実施している。
折田楓さんは、フランス留学や海外勤務などを経験し、20代のうちに会社を起業するなど、才能のある人物であることがわかります。
数々のコンサルティングを手掛けていた折田楓さんが考えたのが、「#さいとう元知事がんばれ」と言うハッシュタグだったようです。
斎藤元彦さんには、強力な味方がいたんですね!
広報がハッシュタグに込めた想いが当選に大きく貢献!?
そんな折田楓さんは「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグに込めた想いを自身のnoteで綴っています。
- 斉藤元彦さんの世の中の見方を変えるために考えたハッシュタグ
- 公式としてタグを一本化することでアルゴリズム的にも拡散の効果が高まる
- 「さいとう”元彦”」ではなく「さいとう”元知事”」とすることで”知事”という視覚的な印象づけを狙った
この「#さいとう元知事がんばれ」と言うハッシュタグには、折田楓さんの強い想いが詰まっているようです。
僕も一時Xで流れてくる情報のほとんどが斎藤さん関連でした!
このハッシュタグの存在が、斉藤元彦氏の再選に大きく貢献したことは間違いありません。
”#さいとう元知事がんばれ”が公選法違反にならない理由3選!
この「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグを、斉藤元彦氏の広報担当が拡散したことに、公選法違反などに当たるのではないかと指摘する声も上がっているようです。
今回の選挙の実質的な争点として、斉藤元彦氏のパワハラやおねだりは本当にあったのかが重要となっていました。
もし、その情報が”嘘”だった場合、斉藤元彦氏はでっち上げで知事の職を追いやれた”可哀想な人”となりますよね。
事実がわからない中で、「がんばれ」と言う言葉が情報操作につながるのではないかと言う批判の声も上がっているようです。
民衆の弱いものが強いものを応援する心理が働いたのも、今回の選挙結果に大きく影響したことでしょう!
調査したところ、今回の「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグは、公選法違反には当たらない可能性が高いようです。
理由①:ハッシュタグの作成は公選法に明確に禁止していない!
まず、公選法にハッシュタグの作成について明確に禁止している文言が見当たらない点で、「#さいとう元知事がんばれ」は問題ない可能性が高いです。
SNSが選挙で大きな影響力を持つようになったのは、つい最近ですよね。
東京都知事選の石丸伸二氏のSNS戦略以降、さらに注目が集まっています。
テレビにならび、SNSの情報も重要であることを国民に知らしめたとも言える今回の兵庫県知事選挙。
今後、このようなハッシュタグについても、新たな改訂される可能性はありますが、現時点での公選法では、違反には当たらない可能性が高いでしょう。
理由②:他の候補者もオリジナルなハッシュタグを打ち出している
ハッシュタグの作成でいえば、斉藤元彦氏以外の候補者もオリジナルなハッシュタグを打ち出してSNS戦略を行っています。
- 斉藤元彦氏:#さいとう元知事がんばれ
- 稲村和美氏:#ともにひょうご
- 清水貴之氏:#ひょうごリスタート
確かに、こう見ても斉藤元彦氏のハッシュタグだけ”ひょうご”が入っていないなど、異質であることがわかります。
しかし先述した通り、このハッシュタグは広報の折田楓さんが戦略的に考案したワードであり、話題になったことで狙い通りだったとも言えるでしょう。
ただ単に、戦略勝ちとも見えますよね。
ハッシュタグの打ち出しは、他の候補者も行っていることから、「斉藤元彦氏のハッシュタグは注目されすぎたからダメ!」と言うのはおかしな話のように思います。
理由③:Xも選挙に関する特別な規約は存在していない!
Xに関しても、選挙に関する特別な規約は存在していないため、「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグは問題ない可能性が高いです。
ただ、Xのプラットフォーム自体の信頼を落とすような誤った情報などを拡散することに関しては、禁止されています。
そのため、この「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグを使って誤情報を発信したと言う事実があれば、Xの規約違反を問われる可能性があり得ます。
今回に関しては、民意を動かすために使ったハッシュタグで、情報を扱ったものではないので、問題なさそうですね!
これらの理由から、「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグは、問題無い可能性が高いと言えるでしょう。
”#さいとう元知事がんばれ”は論理的な懸念はある!
一方で、「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグに関して、論理的な懸念があることも事実です。
そもそも選挙というのは、公約をもとに支持を集め、民意を問うものですよね。
そんな中、稲村和美氏の「#ともにひょうご」や清水貴之氏の「#ひょうごリスタート」のハッシュタグは、なんとなく候補者の公約の想いが汲み取れる内容となっています。
しかし、「#さいとう元知事がんばれ」は明らかに別の意味と捉えられてもおかしくないハッシュタグです。
兵庫県民の斎藤さん支持者発のものだと思っていました!
ネットの拡散力に重点を置いたハッシュタグの作成は、公約の訴えとは少しズレている点で、問題視する声が上がるのも十分理解できます。
まとめ
この記事では、「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグを斎藤元彦氏の広報が拡散したことに関して、紹介してきました。
調査した結果、問題となる可能性は低いですが、論理的には問題提起されてもおかしく無いように思いました。
選挙において、ネットの声の影響力が益々重要視されてくることを痛感させられた今回の兵庫県知事選挙。
今後の選挙も、同じようにネットやSNSを利用する候補者が増えてくることが考えられます。
公選法なども含めて、選挙におけるネットの使い方を整理する必要があるのかもしれませんね。