総理大臣である石破茂氏と自民党最高顧問の麻生太郎氏が不仲であることが話題になっています。
石破茂(いしばしげる)氏が総理大臣に任命された際も、麻生太郎(あそうたろう)氏は記念撮影を拒否するほど二人の仲には大きな溝ができているようです。
大人気ないという声も多く上がっていますよね
そこで、この記事では石破茂氏と麻生太郎氏が不仲な理由と、因縁の始まりを時系列で紹介していきます。
石破茂と麻生太郎が不仲な2つの理由!
石破茂氏と麻生太郎氏が不仲な理由は、大きく分けて2つあるようです。
- 二人の政治的立場の違いで対立関係
- 自民党総裁選での対立
順番に解説していきます。
理由①:石破茂と麻生太郎は政治的立場の違いで対立関係!
石破茂氏と麻生太郎氏は、政治的立場が違い、対立関係にあります。
石破茂氏は自民党内で改革派として知られ、麻生太郎氏は保守派の代表的存在で知られています。
現在からの変化を求める石破茂氏と、伝統を重んじる麻生太郎氏の考え方は、全く反対ということが分かります。
考え方が違うので、不仲になるのも理解できますね!
理由②:自民党総裁選での対立
2つ目の理由は、自民党総裁選での二人の対立が挙げられます。
政権を取り戻した2012年の自民党総裁選にて、石破茂氏は最有力候補として立候補していました。
しかし、麻生派は安倍晋三氏を支持して、当初不利と言われていた安倍晋三氏が勝利し石破茂氏は敗れることとなりました。
麻生氏にとって、正反対の考え方を持っている石破氏が総理大臣になるのは、都合が悪いのでしょう!
石破茂と麻生太郎の因縁を時系列で解説!
石破茂氏と麻生太郎氏の因縁が始まったのは明確な原因があるようです。
政治的な対立関係にはあれど、同じ自民党の議員として最初から仲が悪かったわけではないようです。
かつて二人は、笑顔を交えて談笑するほどの仲だったことがわかる写真ですね!
石破茂氏と麻生太郎氏の不仲が加速した”因縁の始まり”を時系列で紹介していきます!
2009年の”麻生おろし”が因縁の発端!
石破氏と麻生氏の因縁の始まりは、2009年に起きた”麻生おろし”という出来事がきっかけのようです。
どうして”麻生おろし”が行われたの?
- 麻生内閣の支持率が急激に低下していて、このままでは民主党に政権交代をされる危機感
- 小泉純一郎氏の”郵政民営化”には反対だったと麻生太郎氏が発言し、政策に一貫性がないことを指摘されていた
- 保守派の代表的な存在である麻生太郎氏が変革を求めていないことから、改革派の議員たちが立ち上がり”麻生おろし”が始まった
麻生内閣の支持率の急低下に、自民党内でも変化を求める声が大きくなった結果、”麻生おろし”が行われたというわけです。
石破茂は麻生政権で閣僚の立場にいながら”麻生おろし”に関与した!
そんな”麻生おろし”の中心人物に、当時現職の農林水産大臣であった石破茂氏も中心人物として加わっていたことが話題になりました。
麻生太郎氏からしたら、仲間だと思っていた人物に裏切られた感覚ですね。。。
保守派と改革派で対立する考え方の二人ですが、麻生太郎氏は石破茂氏を大臣に任命して入閣されるなど、当時は一定の信頼をおいていたことが考えられます。
しかし、そんな石破茂氏から、首相退陣要請を受けることは、麻生太郎氏にとって相当屈辱的だったのではないでしょうか。
石破茂は”麻生おろし”に成功したが選挙で大敗し政権交代してしまう
石破茂氏など、改革派の動きも実り”麻生おろし”は成功し、麻生太郎氏は総理大臣を退任することとなりました。
”麻生おろし”を実行した改革派は、これを機に自民党の変革をして国民の信頼回復に努めようとしました。
しかし当時の国民の多くは、”麻生おろし”に関して以下のような反応でした。
- 自民党の中でゴタゴタしてて、こんな政権に任せられない!
- 自民党議員で変革するよりみ、いっそ政権交代をして国を変革してもらった方が良い!
- 自民党の政策に一貫性がない!総理大臣が変わるごとに言うことが違うのはおかしい!
”麻生おろし”は国民にとってはネガティブなイメージを与えた一面もあるようです。
その結果、”麻生おろし”に成功して変革を主張した自民党ですが、選挙で国民が選んだのは、”政権交代という変革”でした。
”麻生おろし”は自民党の分裂を生み、党内の石破茂の影響力が低下!
長期政権を築いていた自民党の敗北は、日本の歴史を見ても大きな出来事となりました。
自民党の中でも大きな亀裂を生み、”麻生おろし”で一体感を失ってしまったことが選挙敗北を招いたという声も大きくなってきていたようです。
結果論ですが、”麻生おろし”が無ければ政権交代は免れたという声も当時はあったようです。
そんな自民党内の混乱の中、”麻生おろし”に加わった石破茂氏の自民党内での影響力は低下してしまい、立場的に弱くなってしまいました。
”麻生おろし”は、麻生太郎氏にとっては総理大臣を退陣させられた出来事で、石破茂氏にとっては”政権交代を助長した”と批判される原因となった出来事としてお互い苦い思い出となってしまいました。
特に麻生氏にとっては、石破茂氏に”裏切られた”という感情が大きいようですね。
まとめ
石破茂氏と麻生太郎氏の不仲な理由と、因縁の発端である”麻生おろし”について紹介してきました。
石破茂氏が総理大臣になり、記念撮影を拒否するなど麻生太郎氏はあからさまに石破茂氏の総理大臣任命を不服に思っています。
正直大人気ない・・・。
過去の”麻生おろし”が因縁の発端ですが、自民党内での意見の分裂により国民の支持率が急低下した過去があります。
麻生太郎氏の言動は、当時の自民党の分裂を彷彿させる言動にも感じます。
いくら過去の因縁があったとしても、同じ自民党として一致団結してほしいのが本音です。
麻生太郎氏の”個人的な感情”をむき出しにする言動が、”国のため”にどのような影響を与えるのか疑問が残りますよね。
そんな麻生太郎氏の石破茂氏を嫌う言動が、過去と同じように自民党の分裂を生み、同じ過ちを繰り返してしまう可能性を考えた方が良いのかもしれませんね。
国民は、このような状況も踏まえて選挙に行って意思表示をすることが大切ですね!