韓国の尹錫悦大統領が発令して、即刻解除した非常戒厳令(ひじょうかいげんれい)が注目を集めています。
非常戒厳令ってなに?何が起きてるの?
聞き馴染みのない言葉に、韓国で何が起きているのか気になる人も多いかと思います。
そこで、この記事では非常戒厳令についてと、この騒動で日本に影響はあるのかについて紹介していきます。
尹錫悦大統領が発令&解除した非常戒厳令の意味は?
韓国の尹錫悦大統領が発令し、即刻解除した非常戒厳令が日本でも大きな注目を集めていますが、一体どういういみなのでしょうか?
ニュースでは韓国国民が暴動を起こしていて、大事なのはわかるけど・・・。
そこで、非常戒厳令について簡潔に詳しく深掘りしていきます!
戦時や重大な国家非常事態において発令される特別な法的措置
非常戒厳令とは、戦時や重大な国家非常事態において発令される特別な法的措置のことです。
韓国では戦争が起きているわけでもないし・・・何か国家非常事態が起きていたの?
通常の法律や制度の一部または全部を停止し、軍事機関に権限を移行するといった、非常事態時に発令される”最終手段”とも言える手段です。
非常戒厳令が発令されると、国民の生活には以下のような影響が出ます。
- 間外出禁止令の実施
- 集会や出版物の停止
- 民有の家屋や物品の検査・接収
- 郵便物の開封
これらの国民の基本的な権利が、軍事力によって抑制されてしまうのが非常戒厳令です。
非常事態という自覚無しに、生活の権利が奪われるとなると、国民が納得いかないのも当然です。
尹大統領の政治的戦略のために発令された可能性が高い
韓国は、戦争や非常事態が起きていないのに、なぜ非常戒厳令が発令されたのかというと、尹大統領の政治的戦略のためという見方が濃厚のようです。
尹大統領の支持率は、現在大幅に下落しており、野党だけでなく与党からも反対勢力が強まっている現状があります。
仲間からも、支持されていないのね・・・
現在韓国の国会では、野党の議員数が多いいわゆる”ねじれ国会”になっていて、尹大統領の掲げる政策なども通せずに、政治が進みにくい現状にあるようです。
そこで、野党が国会を麻痺しているとして、非常戒厳令を発令しました。
政治的危機に直面している尹大統領が、事態の打開を図るために講じた作戦が、非常戒厳令だったようです。
尹大統領の起死回生の奥の手だったようですね!
非常戒厳令が即刻解除された理由は?
そんな尹大統領の奥の手である非常戒厳令が即刻解除された理由は一体なぜなのでしょうか?
3時間経たない非常戒厳令の解除は、より混乱を生む形となりましたよね・・・。
尹大統領は、なぜ非常戒厳令を即刻解除したのか、理由を深掘りしていきます。
与野党双方から猛烈な反対の声が上がったから!
非常戒厳令の発令を受けて、韓国国会は迅速に非常戒厳令の解除を求める決議案をまとめて、即刻解除されました。
与野党から尹大統領に反対の声が多く上がったため、即刻解除につながったようです。
元々、尹大統領の味方が少ないため、解除されるのも当然です・・・。
非常戒厳令は、戦争など非常事態時に大統領の権限により発令されることが許されている権利です。
しかし、今回は非常事態という認識を、誰も持っていなかったことから、尹大統領には多くの反対の声が集まり、即刻解除につながったようです。
韓国国民も大反対!大規模な抗議活動が起きてしまったから!
国民だけでなく、韓国国民も非常戒厳令の発令に猛反発し、大規模な抗議活動が起きてしまう事態になりました。
元々、尹大統領の支持率が低い上に、自身の権力を乱用したとも取れる今回の非常戒厳令発令に、国民の怒りも大きくなってしまったようです。
韓国国内からも、非常事態という認識はなかったようですね。
韓国国民が、韓国軍と揉み合いになる大規模な抗議活動が起きることは、逆に韓国国内の混乱を生んでいる原因を作ってしまった尹大統領への批判につながったようです。
国会と国民からの猛反対による、非常戒厳令は即刻解除されたようです。
韓国の非常戒厳令の発令&解除による日本への影響は限定的!
隣国の非常戒厳令の発令&解除は、日本への影響があるのでしょうか?
今回の非常戒厳令の発令と即刻解除による、日本への影響は限定的で限られるようです。
今回、韓国国会の迅速な対応による、非常戒厳令は即刻解除され、事態はおさまっているように思います。
しかし、今後韓国の政治的混乱が長期化した場合、日韓関係や貿易の面で多少の影響が出る可能性はあります。
現状では大きな影響が出る可能性は少ないようですが、今後の韓国国内の状況を注視する必要はありそうです。
まとめ
この記事では、韓国で発令されて、即刻解除された非常戒厳令について紹介してきました。
尹大統領の政治的戦略の奥の手として発令されたという見方たできるんですね!
しかし、全方面からの反対により、失敗に終わったようですね。
尹大統領への批判は、この一件により大きくなることは避けられないでしょう。
国会や国民から、さらに反対される立場となってしまった尹大統領が、今後どのように動いていくのか注目です。